工場監査とは
工場監査とは、中国のサプライヤー候補に対して現地で行う評価です。発注する前に実施します。ウェブサイト、カタログ、見積書では答えられない問いに答えるためのものです。
能力のある中国の製造業者でも、英語で情報を発信していない企業が数多くあります。書類の上では同じに見える企業もあります。良いサプライヤーと高くつく教訓の違いは、たいていメールのやり取りではなく、工場の現場で見つかります。
工場監査は製品検査とは異なります。監査はサプライヤーを評価し、検査は製品を評価します。多くのお客様は、案件の異なる段階でその両方を必要とします。

発注前に監査する理由
お客様が当社にご相談されるのは、たいてい下記のいずれかが実際に起きた後です。いずれも、起きてから直すより、避けるほうが安く済みます。
| リスク | 現れ方 | 監査で分かること |
|---|---|---|
| 工場ではなく商社 | 「製造業者」が別の工場から転売している | 実際の生産拠点、作業場、設備 |
| 能力の不一致 | 公差や数量に対応できない | 設備、対応工程の範囲、実際の生産能力 |
| 品質体制の不足 | 一貫した工程管理がない | 受入検査、工程内検査、最終検査の運用 |
| 書類の不備 | 証明書が期限切れ、または別法人のもの | 営業許可、認証の範囲、輸出実績 |
| コミュニケーションのリスク | 技術的な内容が途中で失われる | 現地の技術者、仕様が生産にどう反映されるか |
上記は当社が評価するリスクの分類です。特定のサプライヤーや案件についての言及ではありません。
現地で確認する項目
監査の範囲は、訪問前にあらかじめお客様と合意します。主な項目は次のとおりです。
| 項目 | 確認する内容 | お客様にとっての意味 |
|---|---|---|
| 法人の実体 | 営業許可、登記上の名称と所在地、資本構成、工場か商社か | 実際に契約する相手が誰かを確認できます |
| 設備と施設 | 作業場の面積、生産ライン、設備一覧、年式と保守状況、主要工程の設備 | そもそも当該製品を製造できるかが分かります |
| 生産能力 | 対応工程の範囲、公差、生産能力、現在の稼働状況、自社工程と外注工程 | 見えない外注や能力の上限が明らかになります |
| 品質管理 | 受入管理、工程内検査、最終検査、測定器と校正 | 品質が仕組みとして運用されているかが分かります |
| 認証 | ISO、製品・市場認証、有効期限、範囲、発行機関 | 実際の適合と、パンフレット上のロゴを区別できます |
| 人員と体制 | 従業員数、技術・品質管理の人数、シフト構成 | 案件に十分な体制が割かれるかの目安になります |
| 輸出実績 | 輸出先市場、梱包基準、過去の船積書類 | 物流面の想定外を減らせます |

監査の流れ
| 段階 | 内容 | 関わる主体 |
|---|---|---|
| 1. 範囲と基準の確認 | 製品、仕様、数量、特に確認したい懸念点を伺います | お客様 + TongSourcing |
| 2. 準備 | サプライヤーに連絡し、立入りと日程を調整、監査チェックリストを作成します | TongSourcing + サプライヤー |
| 3. 現地訪問 | 広東省または中国国内の工場を訪問し、現場を確認、関係者に聞き取りを行います | TongSourcing(現地) |
| 4. 証拠の収集 | 写真、書類の写し、測定値、所見をチェックリストに沿って記録します | TongSourcing(現地) |
| 5. 報告 | 所見を平易な言葉で説明します。懸念点は先にお伝えします | お客様 + TongSourcing |
| 6. フォロー | 必要に応じて、改善要求、再訪問、試作・発注段階への移行を行います | お客様 + TongSourcing + サプライヤー |

納品物
監査は必ず英語の報告書で締めくくります。電話での口頭報告ではありません。
| 納品物 | 内容 |
|---|---|
| 工場監査報告書 | 監査項目ごとの所見と総合評価 |
| 写真記録 | 作業場、設備、生産ライン、倉庫、品質管理区域、書類 |
| 書類一式 | 訪問時に提供された営業許可および認証の写し |
| リスク要約 | 発注前に確認・解消すべき事項 |
| 推奨事項 | 当該案件に適したサプライヤーか、どのような条件であれば適するか |
監査で保証できないこと:監査結果が良好であっても、将来の品質、納期、取引上の成果を保証するものではありません。ご契約前の情報の偏りを減らすものであり、取引リスクを完全になくすものではありません。
報告書の言語
報告書は標準で英語で作成します。ご要望により日本語またはロシア語でも追加費用なしで発行します。
| 言語 | 報告書とフォロー対応 |
|---|---|
| 英語 | 標準の監査報告書、写真記録、フォロー連絡 |
| 日本語 | 日本国内のお客様向けに、日本語の報告書とやり取り |
| ロシア語 | ロシア語圏のお客様向けに、ロシア語の報告書とやり取り |
技術用語は翻訳とあわせて原語のまま併記します。お客様の技術部門がそのまま確認できるようにするためです。
こんな企業におすすめ
工場監査は、次のような場合に特に有効です。
- 中国のサプライヤーに初めて発注する
- 複数の見積もりを受け取り、製造業者と商社を見分けたい
- 公差や工程能力が重要な産業部品、機械装置、特注部品を調達する
- 工場を直接訪問できる現地の体制がない
- 量産に踏み切る前に、工場の状況を第三者の記録として残したい
サプライヤーを選ぶ段階で、最初から判断を誤りたくない場合はこちらをご利用ください。すでに生産が終わり、出荷を待っている段階であれば、代わりに出荷前品質検査が必要です。考え方は同じで、時期が異なります。
ご自身で監査に立ち会う
報告書は、当社が見た内容を伝えます。ときに、ご自身の目で確かめたいこともあります。特に日本のお客様の場合、工場の現場に立つことで判断が大きく変わることも少なくありません。
中国へのご訪問の手配と同行を行います。通訳を探す必要も、工場を予約する必要も、技術的な質問の切り出し方を考える必要もありません。手配は当社が行い、打ち合わせにも同席します。
| 当社が手配する内容 | お客様にとっての意味 |
|---|---|
| 工場のアポイント | 訪問したい工場との面談を設定し、議題を準備します |
| 技術通訳 | 中国語・日本語・ロシア語での現地通訳。技術的な質問を正確に伝え、正確に持ち帰ります |
| 同行と移動 | 終日同行し、現地の移動を手配し、日程を管理します |
| 訪問後のまとめ | 見聞きした内容と合意事項を書面にまとめ、帰国後に失われないようにします |
料金体系
同行訪問は1日あたりの定額制です。1日230米ドルから(半日130米ドル、日本語・ロシア語通訳付きは260米ドル/150米ドル)。詳細な料金と含まれる内容は訪中サポートのページに記載しています。別途の「ツアー料金」はなく、通常のサービス料金として申し受けます。サプライヤーの価格に上乗せすることはありません。
初回のご発注分から充当します。ご訪問中または訪問後に当社を通じてご発注いただいた場合、同行費用はそのご発注分から差し引きます。ご自身の目で工場をご覧いただき、そのうえで当社とのお取引をご判断いただく場合、訪問の費用は実質的に発生しません。

料金
1人日320米ドルから。
1人日には、工場1カ所の訪問、経営層への聞き取り、写真付きの報告書作成が含まれます。生産能力評価、財務状況、認証の検証まで含む詳細監査は520米ドルで承ります。
費用は工場の所在地と監査の範囲によって変わります。遠方への移動は実費を申し受けます。訪問前に定額でお見積もりしますので、後から追加請求が発生することはありません。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 標準工場監査(1人日) | 320米ドルから |
| 詳細監査パッケージ | 520米ドル |
| 追加1人日 | 1人日320米ドル |
| 遠方・内陸への移動 | 実費 + 1人日100〜200米ドル |
監査費用は独立したサービス料金です。サプライヤーの価格に上乗せしたり、手数料として回収したりすることはありません。報告書は英語・日本語・ロシア語から追加費用なしでお選びいただけます。
よくあるご質問
工場監査にはどのくらい時間がかかりますか。
工場1カ所の監査は、現地で1営業日が目安です。移動と報告書作成は別途必要です。具体的な日数は、工場の所在地と監査の範囲によって変わります。
工場監査はどのくらい前に申し込めばよいですか。
少なくとも1週間前をおすすめします。工場への連絡と、仕様に合わせたチェックリストの準備に時間を要するためです。
広東省以外の工場も訪問できますか。
はい。当社は深圳を拠点とし、広東省は直接対応しています。他の省の監査は案件に応じて手配しますので、日程と費用をお問い合わせください。
自分で見つけたサプライヤーも監査できますか。
はい。すでに候補をお持ちのお客様も多くいらっしゃいます。ご提示いただいたサプライヤーを監査し、あわせて代替案をご提案することもできます。
工場監査と品質検査は同じですか。
いいえ。監査は生産前のサプライヤーとその能力を評価するものです。検査は通常、出荷前に実際の製品を仕様と照らして確認するものです。
監査を受けることは工場に伝わりますか。
はい。監査はサプライヤーの同意のもと、オープンに実施します。これは通常の商慣行であり、生産段階での協力関係をむしろ良好にします。
次のサプライヤーを確認しませんか
サプライヤー名、所在地、ご発注予定の内容をお送りください。御社のケースで監査がどこまで必要なのか、費用はいくらかをお伝えします。

